Excelには新しい関数が増えている。ただ、全部を追いかける必要はない。実務で先に効くのは、抽出、並べ替え、重複なし、検索、文字列分割、長い数式の整理あたりだ。
この記事では、Excelの新しい関数を「仕事で使う場面があるか」で絞って整理する。関数の網羅ではなく、個別記事へ進むためのハブとして使う。
使う前に確認したい対応バージョン
新しい関数は、ExcelのバージョンやMicrosoft 365の更新チャネルによって使える範囲が変わる場合がある。関数名が認識されない場合は、数式の前にExcelの更新状況を確認する。
GROUPBY、PIVOTBY、REGEX系のような比較的新しい関数は、環境差が出る可能性がある。公開前にはMicrosoft公式情報で提供状況を再確認したい。

動的配列系
動的配列系では、FILTER、SORT、UNIQUEを先に押さえたい。
- FILTER: 条件に合う行を抽出する
- SORT: 結果を並べ替える
- UNIQUE: 重複しない一覧を作る
この3つは組み合わせて使う場面が多い。たとえば、条件に合う担当者だけを抜き出し、重複を外して、並べ替えるなら次のような考え方になる。
=SORT(UNIQUE(FILTER(A2:A100,B2:B100="東日本")))
詳しい使い分けは、FILTER・SORT・UNIQUEの比較記事に分ける。
検索・抽出系
検索ではXLOOKUPが実務で使いやすい。VLOOKUPと違い、戻り範囲を別に指定でき、左方向の検索も扱いやすい。
抽出範囲を整える関数として、CHOOSECOLS、TAKE、DROPも候補になる。ただし、この記事では深追いしない。まずはFILTERとXLOOKUPで「行を抽出する」「値を探す」を分けて覚える方が実務に乗せやすい。
文字列処理系
TEXTSPLIT、TEXTBEFORE、TEXTAFTERは、文字列整理で使う場面がある。
- TEXTSPLIT: 区切り文字で分割する
- TEXTBEFORE: 指定文字より前を取り出す
- TEXTAFTER: 指定文字より後を取り出す
CSV風データ、メールアドレス、ファイル名、コードの分割で使える。ただし、引用符付きCSVや値の中にカンマを含むCSVは、単純なTEXTSPLITでは崩れる可能性がある。
数式整理系
LETは、数式内で名前を定義して再利用する関数だ。FILTER、SORT、UNIQUEを組み合わせると式が長くなるため、中間結果に名前を付けると読み返しやすくなる。
ただし、短い数式まで無理にLET化する必要はない。あとから自分や他の人が読めるかを基準にする。
集計・分析系
新しい関数だけでなく、実務ではSUMIFS、COUNTIFSもまだ重要だ。日々の集計表では、複数条件の合計と件数を安定して出せる関数が強い。
GROUPBYやPIVOTBYは集計系の新しい選択肢になり得るが、利用できる環境に差がある可能性がある。現時点の記事では候補として触れるに留め、公開前の公式確認対象にする。
覚える順番の目安
最初に覚えるなら、次の順番が実務に近い。
- SUMIFS / COUNTIFS
- XLOOKUP
- FILTER / SORT / UNIQUE
- TEXTSPLIT / TEXTBEFORE / TEXTAFTER
- LET
- CHOOSECOLS / TAKE / DROP
新しさより、今の作業で繰り返している手作業を減らせるかを基準にする。
まとめ
Excelの新しい関数は、全部を覚えるより用途で整理した方が使いやすい。抽出、並べ替え、重複なし、検索、文字列処理、数式整理に分けると、どの記事を次に読めばよいかも見えやすい。
参考
- Microsoft公式 Excel関数一覧: https://support.microsoft.com/en-us/office/excel-functions-alphabetical-b3944572-255d-4efb-bb96-c6d90033e188
- Microsoft公式 Excel関数カテゴリ別一覧: https://support.microsoft.com/en-us/office/excel-functions-by-category-5f91f4e9-7b42-46d2-9bd1-63f26a86c0eb


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