はじめに
Excelで複数のセルを結合したいとき、
「&」や「CONCATENATE関数」を使っていませんか?
=A1 & " " & B1
=CONCATENATE(A1, " ", B1)
この方法でも結合はできますが、セルが増えるほど式が長くなり管理が大変になります。
そこで登場したのが TEXTJOIN関数。
区切り文字(スペース・カンマなど)を指定して、
複数セルを一気に結合できる便利な関数です。
この記事では、TEXTJOIN関数の基本から応用まで、
「CONCATENATEとの違い」や「実務での活用例」 をわかりやすく解説します。
TEXTJOIN関数とは?
書式
=TEXTJOIN(区切り文字, 空白セルを無視, 範囲1, [範囲2], …)
引数の説明
| 引数 | 内容 |
|---|---|
| 区切り文字 | 各セルの間に挟む文字(例:” “, “,”) |
| 空白セルを無視 | TRUEで空白を無視、FALSEで空白も含めて結合 |
| 範囲 | 結合したいセル範囲 |
基本例
| A列 | B列 | C列 |
|---|---|---|
| 山田 | 太郎 | さん |
=TEXTJOIN(" ", TRUE, A1:C1)
→ 結果:山田 太郎 さん
ポイント
- 半角スペース
" "を区切り文字に指定 - TRUE にすることで、空白セルを自動的にスキップ
CONCATENATE関数との違い
| 比較項目 | CONCATENATE | TEXTJOIN |
|---|---|---|
| 区切り文字 | 1つずつ指定が必要 | 一括指定可能 |
| 範囲指定 | セルごとに指定 | 範囲をまとめて指定可能 |
| 空白の扱い | 空白も結合 | 無視(TRUE指定時) |
| 対応バージョン | 旧Excel(2016以前) | Excel 2019以降 / Microsoft 365 |
結論:TEXTJOINは「CONCATENATEの完全上位互換」。
古いファイルを除き、今後はTEXTJOINを使うのが基本です。
応用①:氏名や住所をまとめて結合
| A列 | B列 | C列 |
|---|---|---|
| 山田 | 太郎 | 様 |
=TEXTJOIN(" ", TRUE, A1:C1)
→ 結果:山田 太郎 様
改行付きで結合したい場合
=TEXTJOIN(CHAR(10), TRUE, A1:A3)
→ 結果:セル内で改行(Alt + Enterと同じ効果)
※セルの「折り返して全体を表示」をオンにするのを忘れずに!
応用②:複数項目をカンマ区切りでまとめる
| A列(担当者) |
|---|
| 田中 |
| 鈴木 |
| 佐藤 |
| (空白) |
| 高橋 |
=TEXTJOIN(", ", TRUE, A1:A5)
→ 結果:田中, 鈴木, 佐藤, 高橋
空白セルをスキップしてくれるので、
メール宛名リストや報告書の担当者欄に最適です。
応用③:動的に選択した項目を結合(条件付き)
条件に合うセルだけを結合したい場合、
FILTER関数と組み合わせると最強です。
=TEXTJOIN(", ", TRUE, FILTER(A2:A10, B2:B10="東京"))
→ B列が「東京」のセルだけを抽出して結合。
Microsoft 365 / Excel 2021以降なら、この方法で一瞬です。
応用④:データを1行にまとめる(CSV形式作成)
=TEXTJOIN(",", TRUE, A1:E1)
→ 行データをカンマ区切りで出力。
CSVファイルの作成や外部システムへのデータ連携にも便利です。
応用⑤:シート全体のタイトル生成
="【報告書】" & TEXTJOIN("・", TRUE, B1:B5)
→ 「【報告書】売上・経費・利益・人件費・合計」といったタイトルを自動生成。
注意点
- TEXTJOINはExcel 2019以降で利用可能
→ 旧バージョン(2016以前)では認識されません。 - 結果は文字列になる
→ 数値を結合すると文字扱いになります(計算には再変換が必要)。 - 区切り文字の後にスペースを忘れない
→", "のようにスペースを含めると自然な見た目に。
まとめ
- TEXTJOIN関数 は複数セルをまとめて結合できる便利関数
- 区切り文字を一括指定・空白無視・範囲指定OK
- CONCATENATEよりシンプルで実務向き
- CSV作成、宛名リスト、改行結合など幅広く活躍
Excelでの文字列操作を効率化するなら、
今日から「&」や「CONCATENATE」を卒業して TEXTJOIN関数 を使いましょう!


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